ちばリン

おいしもの、あれ?と思ったこと、嬉しかったことなど、ちょっと掘り下げてつづっています♪

楽譜に SORD の指示があったので、楽器に『ミュート』をつけた


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これです。

イタリア語の音楽用語で『ミュートをつけて』の意味です。

 

本来なら con sord(ミュートをつける)、senza sord(ミュートを外す)と書かれていますが、この楽譜は省略しちゃってるんですね(^^;)

 

英語だと mute と書かれています。

ドイツ語だと mit Dämpfer(つけて)、ohne Dämpfer(外して)です。

ピアノもありますよね、ミュートの指示。

una corda (1本の弦で)、離す指示がtre corde (3本の弦で)らしいのですが、ピアノを弾かないのでこのとおりに指示があるのか不明です。ご存知の方、教えてください。

 

この楽譜、イタリア語表記なのは、イタリアオペラだから(^^;)

英語表記はポピュラーとかジャズとか、吹奏楽なんかに多いですね。

ドイツ語はやっかいですーー私がドイツ語ちんぷんかんぷんだから(笑)

 

マーラーという作曲家は指示が細かい人で、「静かに、しかし人が死に向かって進むときのように荘厳に」(いや、こんな指示が本当にあるかどうかは不明)とか、「ここでベルをあげて、高らかに演奏する」などとずらずら書いてあるわけです。

今は自動翻訳があって本当に、本当に便利になりました(@_@;)



さて、ミュートは主に弱音器の意味で使われます。

演奏効果としてミュートを使った音色と音質が欲しい、という意味だと私は解釈しています。

音を弱くするだけなら、音量を小さくして演奏すればいいからね。

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これはバイオリンなどのミュート。

ピアノと同じように、弦を押さえる役割があります。

つけたり外したりしているのは知っているけれど、どうやって使っているのかなぁ。

 

 

あと、ミュートは消音器を意味することもあります。

家で練習するときにうるさくないように使うものがあって、これはプラクティスミュートと呼ばれることが多いです。

これのおかげで集合住宅で夜に練習できるから、発明した人はエライ!

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これもバイオリンなどのミュート(消音器)。ギターも同じかな?

 

私が使っている消音器(プラクティスミュートという)は、これ。

楽器の音が出るところにタオルを突っ込めば消音になりますが、このミュートを使うと、使わないときと同じような吹奏感と音程が得られますーーと言いたいところですが、なかなかそうもいかない(^^;)

でもかなり改良されてきていて、左側は市販品ですが、なかなか良好です。

右は友人の手作りで、音程や吹奏感にこだわり、さらに私の楽器サイズに合っています。

かなりくたびれているところが、ハードな個人練習をうかがわせますね♪←ウソ

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先日の演奏会で使ったミュートをご披露したくてこんな日記を書いているわけですが、

その前に、念のため、これがトランペット。

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で、こっちがトロンボーン。

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まず目の前のトランペット吹きさんが使ったミュートが、これ。

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壺みたいですねー、こすると何かが出てきそう(笑)

たぶんアルミでできていると思います。

軽くて、落とすとボコボコになります(^^;)

 

私が使ったのは、これ。

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紙製です、友人が作ってくれました♪♪♪

音色と音程にこだわっています。

あと、ハンドメイドなので私の使う楽器に合っています。

さらに、客席から見える側がこだわりの和紙です♪

次はピンクにしてもらおうっと。

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こうやって使います。

 

 

この日、他のトロンボーン吹きが使ったのは木製のミュート。

一人は、舌を噛みそうな名前のメーカーの、今では制作されていない由緒正しい市販品(とのこと)。

もう一人は、アメリカで量産されている、ポピュラーな木製ミュート。

 

というように、複数のメーカーが、複数の材質で、複数の種類を作っているわけです。

楽譜にどの形態のミュートを使う指示はあっても、どの素材のミュートを使うかの指示はありません。

そこでその曲が作られたときに作曲家が意図した音色やミュートを使おうと、熱心な人たちは研究するわけです。

 

まあそんな話は長くなるから別の機会にするとして、トランペットとトロンボーンはラッパの形が似ているので、使うミュートも似ています。

大きさが違うだけですね。

他の楽器について、今回は割愛。

 

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使用しているミュート。

色々ありますが、私が持っていない種類のミュートがまだあります。

円錐形以外は、主にジャズで使用しますねー。

お椀を伏せた形のものはアレです、トイレで使う、アレ(笑)

百均で購入しました。柄をとるとトロンボーンのベルサイズにピッタリ♪

「ワウワウミュート」といって、その名の通りわぅ、わぅという効果があります。

 

というように、市販品を買わなくても使えるものもあったりします。

友人のように手作りする人もいるし。

 

ミュート道、奥が深い!

 

クラシックの演奏会でトロンボーンがミュートを使う曲って、そう頻繁にあるわけではないので、今回ご紹介してみました♪

 

音楽ネタは続く。